WORK COLLECTION

作品集

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WORK COLLECTION : NEW

茂庭の家Ⅱ

  • 敷地面積:626.43㎡
  • 延床面積:35坪
  • 設計:大角雄三設計室

設計と施工それぞれのこだわりを満載した古くて新しい平屋の家

設計は大角雄三氏
古材を再利用し、
対比を効かせた住まい
仙台市中心部から車で20分程、里山と田園が広がる農村地帯が今回の現場。切り妻瓦屋根の古い民家が残る一方、大きなマンションや新しい住宅が建ち並ぶなど、都市化の波が押し寄せる場所でもある。
設計を担当したのは大角雄三氏。仙台の居酒屋「玄孫」や秋保温泉の「アキウ舎」を手掛けた人物だ。古い茅葺き民家の古材を再利用した新築家屋は、黒と茶の外壁に釉薬瓦葺屋根の対比も美しく、周りの風景に溶け込むように設計されており端正な佇まいだ。
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見えないところにまで心をくだく「古遊魂」

施主のこだわりと職人技が昇華
50年後も強く美しい木組みの家に
今回の施工でのこだわりが外壁材の杉板。耐久性向上のため21mmの厚さを採用し、カンナがけせず塗料をより多く染み込ませ、長期的な保護を図った。また、杉板を押さえる部材をT字に加工して反りを抑制するなど、見えないところにまで手間暇を惜しまず、30~50年後に成果が見える部分を突き詰めて工事を行った。
施主のこだわりの一つは、足元に障子を配した屋根裏の仕事部屋。その障子を望むリビングから見上げる天井は、古材と新材の質感が相まって、木組みの美しさが際立つ仕上げになっており、職人技の見どころでもある。
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確かな職人技により仕上げられた木の香漂う木組みの家。室内にはキッチンや薪ストーブがしつらえてあり、「日本の伝統美」と「西洋の用の美」、「木のぬくもり」と「金属の無機質さ」など、対比のエッセンスがそこここに。光の加減や見る角度により、室内の表情がさまざまに変化し、贅沢な時を味わえる。 

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