WORK COLLECTION

作品集

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WORK COLLECTION : RENEW

古川の家

  • 施工面積:136.5㎡(41.3坪)

地域に伝承されてきた意味ある「カタチ」を再生しその街ならではの風景を創る

築60年の古民家をモダンに再生
大きな玄関土間が客を歓待
宮城県北部の大崎市で、60年住み継がれてきた古民家。地域の風土に育まれた家には、その地域ならではの特徴が宿っている。屋根は寄せ棟と入母屋を組み合わせており、左右で形が違う。これは、囲炉裏から出る煙を入母屋の妻壁から抜くための換気口を兼ねたデザインにしたためだ。床下に風を入れて換気し、湿気がこもらないようにする風窓も、時代や地域、職人によってさまざま。今回は、大崎地域によく見られるデザインで既存の風窓と同じように作り、裏側には防虫網を貼り付け虫や小動物の侵入を防ぐ仕様にした。地域の特色を残しながら、より強く美しく快適な住まいへと生まれ変わった。
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8畳程ある大きな玄関土間は、訪れる人をおおらかに歓待する自慢の迎賓空間。リビングに入ると、藁が入った原始的な土壁とシンプルな漆喰壁の美しい対比に目が止まり、天井を見上げると赤松の梁がどっしりとした存在感を放つ。この梁は、空間を広く使いやすくするため既存の柱を抜き、補強のために入れたもの。曲がりの入った太い赤松が力強く建物を支えている。

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