WORK COLLECTION

作品集

Photo01

WORK COLLECTION : RENEW

若柳の家

  • 敷地面積:189.4㎡
  • 延床面積:56.9坪

職人たちの経験や知恵技術の粋をそそぎ築130年の民家を再生

愛着ある住まいを蘇らせた職人技
伝統の粋が表れた収まりのいい家
宮城県内では、築100年超の家で暮らしている家族はまだまだ多いと聞く。県北部の民家も築130年といい、都度、補修や改修を重ねながら住み続けてきた思い入れのある家。30~40年前にリフォームした際には、茅のメンテナンスが大変なため、屋根に葺いてある茅を撤去して勾配を低くしたそうだ。
今回の改修工事でメインテーマとなったのが、この屋根の再生。ガルバリウム鋼板で、茅葺き屋根のようなやわらかく「むくりの付いた屋根」を表現した。
Photo02
Photo03 Photo04
Photo05 Photo06

三世代それぞれが心地よく暮らす伝統美をたたえた和の家

伝統と現代性が融合し
住まいを強く美しく長寿命に
このほかにも「出し桁の化粧軒」にも力を注いだ。柱に架かるメインの桁から、さらに外側に桁を送り出し、軒の長さをより長くする昔からの技法だ。「軒の長さは建物の寿命の長さ」というように、意味のある美しさを追求する古遊工房の姿勢がここにも表れている。
建具や柱を再利用しながらの全面改修。黒光りする太い梁に調和するよう、黒色の柱などをアクセントに配し、以前の面影を残しながらも、暮らしやすい現代的な和の住まいへと再生した。
Photo07 Photo08 Photo09 Photo10 Photo11 Photo12 Photo13 Photo16
Photo14 Photo15
Photo17 Photo18

古材の梁を活かしてがっしりと組まれた天井。太い梁が住まいの安全を支えているだけでなく、空間に広がりを持たせ、意匠的にも際立った存在感を放っている。小窓や明かり取りの窓などを随所に配して、風の通り具合や明るさ・開放感なども綿密に計算するなど、心地よく暮らせるよう工夫を凝らしている。

Page TOP