築180年の価値を現代の空間へ。
新旧の対比が美しい家。

愛子で180年もの間、代々受け継がれてきた歴史ある約60坪の大型の古民家。広く寒かった母屋は壁にセルロースファイバー、屋根と床に独立気泡が熱を遮り、結露を抑制する機能の断熱材カネライトフォームを用い、大幅な断熱改修工事を施した。吹き抜けのキッチン・リビングには高カロリーの薪ストーブを設置し、大きな家の中にぬくもりを感じられるようになった。今では珍しくなった茅葺きだった屋根も三州瓦にお色直しし、日本家屋らしさを残しながら重厚な雰囲気に仕上げた。広い玄関土間には曲がりくねった旧家の栗材の梁と、新しい金山杉の梁が交わり、新旧の対比で非常に美しい空間に仕上がっている。

広々としたキッチン・リビング。床材は桜の無垢材。くつろぎのスペースは直に座ってもくつろぎやすいよう、畳を採用した。フローリングと畳材のコンビも新旧の対比が美しい家となじんでいる。