WORK COLLECTION

作品集

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WORK COLLECTION : RENEW

茂庭の家

  • 敷地面積:446.44㎡
  • 建築面積:110.11㎡

築100年の茅葺屋根の趣を残した、むくり屋根の家。

茅葺屋根の独特の佇まいを
ガルバリウム鋼板で表現。
仙台では珍しい築100年ほどの茅葺屋根の貴重な家の再生にあたり、震災で傷んだ萱葺屋根は解体することになったが、茅葺屋根のような厚みある重厚な存在感と丸み帯びたやわらかなフォルムをいかに別の素材で表現できるかが今回の再生のテーマに。そこで茅葺屋根の丸みを帯びた形状に似た、昔ながらの「むくり屋根」をガルバリウム鋼板で表現。むくり屋根は「桂離宮」でも採用されており、その外観の美しさはもちろん、雨に対しての防水機能にも優れており、一般的な住宅に採用されている直線屋根と比較しても、軒先に水が留まるのを防いでくれる。古遊工房としてもむくり屋根は初の試みであり、職人が調整を重ねながら作業に取り組んだ。
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歴史と快適さを同時に楽しむ贅沢な古民家再生。

古き日本家屋の美しさに、
現代的な暮らしやすさを兼ね備える。
引き続き使える素材は残す、もしくは形を変えて再利用することも古民家再生のテーマのひとつ。再生前に土間で使われていた地元の素材である「秋保石」の耐久性や耐火性、防水性に優れ、軽量という特色を活かし、薪ストーブの回りの防火壁として再利用。栃木の「大谷石」はよく知られているが「秋保石」も同じく凝灰岩でできており、地元宮城の名品のひとつである。約100年間、代々受け継がれてきた民家を支えてきた木材をはじめ、土・石・竹など色々な自然素材を活用しながら再生させた住まいとなっている。これまでは珍しい茅葺屋根の家として、知られていた民家が、古き日本家屋の美しさと、現代的な暮らしやすさを兼ね備えた家へと生まれ変わった瞬間である。
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大きな窓から光がたっぷりと差し込むリビング。リビングからはたっぷりと庭園を望める。古民家の魅力を活かしつつ、現代的センスと暮らしやすさを融合させ、茂庭の新しいシンボルへと生まれ変わった。

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床の間の花が映える6畳の和室スペース。職人がリフォームした仙台箪笥もいいアクセントとなっている。『古遊工房』では仙台箪笥の修復・リフォームなども承っておりますので、ぜひご相談下さい。

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