暮らしてみてからわかる、
使い勝手のよさ、あふれる家。

玄関から駐車場までの長い三州瓦の屋根と漆黒の杉壁板が蔵を想わせる二階建て新築住宅。“木の家に住みたい”というご夫婦のご要望に合わせ、山形県産金山杉をふんだん用い、力強い梁がお目見えする開放感のある吹き抜けやナラ無垢板の床で表現した。家庭菜園からキッチンへ靴のまま出入りできるよう、玄関からキッチンはすべて洗い出しで仕上げた土間となっている。さらに土間の一角には薪ストーブを設置。冬場は家全体のこの薪ストーブで暖房をまかない、寒冷地でも余熱で冬の朝も15度程度を保つ効果も。リビングに隣接する和室は天井に黒竹をあしらい、趣のある雰囲気にし、リビングと段差をあえてつけることで空間に“けじめ”をつけている。

漆喰の壁をはじめ、断熱材には木材から作ったセルロースファイバー120ミリを採用するなど、見えない部分にも自然素材を使用。快適な生活を過ごせると同時に、木組みの家もしっかり呼吸でき、長持ちする。